【医療法人社団 全仁会 ホスピア宇都宮】Webで施設見学

介護の仕事に携わる上で、頼れる医療機関が身近にあったら心強いですよね。老健「ホスピア宇都宮」は、同法人の「宇都宮中央病院」と同じ建物内にあり、入所者様とスタッフの安心・安全につながる連携体制を構築しているとのこと。建物内には24時間対応の保育室も完備されていて、看護部にも介護部門にも仕事と子育てを両立するママさんが多く活躍しているらしいので、さっそく見学に行って確かめてきます。

「ホスピア宇都宮」は、「宇都宮駅」東口から徒歩1分の「宇都宮中央病院」の玄関を入り、エレベーターで上がった6階～9階にあります。玄関では、子育て中の看護師さん（写真左）と、働きながら実務者研修を修了した介護スタッフさん（写真右）が迎えてくれました。とても便利な立地ですね。「ええ。2023年から宇都宮ライトレール（LRT）が開通してその停留所が近くにあるため、電車・マイカー・LRTと、通勤手段が選べます」。

まずは、スタッフステーションに行き、多職種カンファレンスの様子を見学しました。「職種を超えたチームケアを推進する当施設では、各フロアで多職種チームを結成し、定期的に情報共有を行っています。病院と同じ建物にある立地を活かして、医療依存度が高い方の入所も受け入れているため、宇都宮中央病院の看護師と情報共有を行う機会も多いですね」と、皆さん。宇都宮中央病院の外来透析に通う入所者様もいるそうです。

明るいデイルームでは、介護スタッフさんと入所者様がコミュニケーションを取っていました。「介護スタッフは無資格・未経験者も歓迎し、入職後はプリセプターシップによるマンツーマンのOJT期間を用意しています。働きながら初任者研修・実務者研修の資格を取得したい方には勤務調整を行っていますし、介護福祉士の国家試験に挑戦する際も応援しています」。介護スタッフの約7割が介護福祉士資格を有しているそうです。

つづいて、看護師さんの仕事風景を見学しました。「当施設では看取りケアには対応していませんが、『無理な延命治療を行わず穏やかな終末期を過ごしたい』というニーズにはお応えしています。看護師は、入所者様お一人おひとりとじっくり向き合う中で関係性を深め、その方に合ったケアを考えて実践できるやりがいがあります」と、看護師さん。

入所フロアの掲示板には、施設行事やレクリエーションの様子を紹介する「ホスピア宇都宮レクだより」が掲示されていました。「施設生活に少しでも楽しみを持っていただけるよう、毎月さまざまな行事やレクリエーションを実施していて、その様子をご家族にお伝えする広報誌を作成しています。敬老会やクリスマス会などの季節行事だけでなく、苗植え・展望カフェ・文化祭など、スタッフの提案でユニークな活動を行うこともあるんです」。

スタッフステーションに戻ると、介護長さん（写真中央）がシフトを作成していました。休みの希望は通りますか？「はい。仕事を頑張るモチベーションにつながるように、みんなの希望を平等に反映したシフト管理を心がけています。有休取得率は90％以上と高く、連休も取得しやすいため、趣味や旅行などでリフレッシュできる環境です」と、介護長さん。

デイルームの一角で、タブレットを操作しているスタッフさんがいました。「業務の効率化と負担軽減を目指して、タブレット端末を各フロアに配布し、活用していて、2024年度内に介護記録をすべて電子化する計画です。また、同時にインカムも導入予定なので、情報共有がよりスムーズになる予定です」と、スタッフさん。今後もICT（情報伝達技術）を積極的に活用していく方針とのこと。

通所リハビリフロアに伺うと、古市施設長にお会いできました。「施設長はリハビリ専門医で、大学病院などで長年にわたって臨床・研究・教育活動などに従事してきました。とても気さくな人柄で、現場との距離が近いため、入所者様に関する相談などがしやすいです」と、お2人。スタッフの皆さんは施設長と日常的にコミュニケーションを図っているそうです。

お次は、眺めの良い屋上を案内していただきました。「宇都宮駅東口は2022年に再開発事業が完了し、大型商業施設『宇都宮テラス』や、北関東最大級のコンベンション施設『ライトキューブ宇都宮』がオープンして、より便利な街へと生まれ変わりました。当施設は残業がほとんど発生しないため、仕事帰りに駅周辺でお買い物をしたり、食事をしたりすることもできますよ」。オフの楽しみがたくさんありますね。

つづいて、職員用休憩室を案内していただきました。こちらのマッサージチェアは自由に利用できるんですか？「もちろんです。介護の仕事はどうしても身体に負担がかかりますから、手軽に身体のメンテナンスができるようにマッサージチェアを設置していて、介護スタッフがよく利用しています」と、お2人。嬉しい福利厚生ですね。

最後は、同じ建物の10階にある法人合同の保育室へ。子育て中のスタッフは多いですか？「ええ、看護師にも介護職にもママさんが多く、保育室は大人気です。 平日は0歳～就学前の子どもが対象ですが、週末は小学生の学童保育にも対応していて、とても賑やかな雰囲気です。24時間保育にも対応しているので、夜勤にも安心して入れますよ」と、お2人。子育て支援も充実していますね。今日はありがとうございました。

――お疲れさまでした。病院と同じ建物にある老健、いかがでしたか。

病院スタッフとも同じチームの仲間として連携・協働していて、緊急時にも迅速に対応してもらえる安心感があるそうです。また、風通しの良い人間関係が築かれていることも魅力で、施設長をはじめ、副施設長、事務長、介護長などがとても気さくな人柄で、現場のスタッフとのコミュニケーションを大切にしていました。

――どんなスタッフが活躍していますか？

どの職種にも家庭を持つ女性スタッフが多く、日勤常勤・時短勤務・パート勤務を選択している方が複数いました。施設としては、今後も子育て世代が増えることを見据えて、夜勤帯や週末も勤務できる常勤スタッフを増やしていきたいそうです。

――では、ここはちょっと、というところは？

現時点では、介護業務のICT化（情報通信技術の活用）が十分に進んでいない点でしょうか。ただ、2024年度内には、すべての介護記録を電子化してインカムを導入予定で、業務の効率化や負担軽減を目指す方針とのこと。

――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。

大坪会グループのメリットとして、関連施設の「幕張国際研修センター」にリーズナブルな料金で宿泊できるそうです。有名テーマパークの近くにあり、スタッフの皆さんに好評だそうですよ。